今回、異なる設定で実施した二つのバックテストにより、非常に興味深い結果が明らかとなりました。
テスト条件
- テストケース1
- ナンピン幅:210 pips
- スタートロット:0.01
- ナンピンロット倍率:1.4 倍
- 利益幅Pips:150 pips
- ライン数:3ライン
- テストケース2
- ナンピン幅:210 pips
- スタートロット:0.02
- ナンピンロット倍率:1.38 倍
- 利益幅Pips:150 pips
- ライン数:3ライン
テストケース1とテストケース2の違いは、スタートロットとナンピンロット倍率のみです。
結果の比較と分析
注目すべきは特に市場変動が激しかった5月5日、5月8日、5月15日の結果です。
テストケース1の結果概要(サーバー48)
- 5月5日:7時〜12時の時間帯でロスカット
- 5月8日:2時〜7時、2時〜10時でロスカット
- 5月15日:2時〜10時、7時〜12時でロスカット
複数の時間帯にわたりロスカットが発生しています。
テストケース2の結果概要(サーバー260)
- 5月5日:7時〜12時のみロスカット、それ以外は安定運用
- 5月8日、5月15日を含め、それ以外の期間はすべての時間帯で安定運用
テストケース2では、ロスカットが極めて限定的にしか発生していません。
サーバーの違いと影響
テストケース1とテストケース2では、設定の差だけでなく、使用したMT4サーバーが異なっていました。後にテストケース1を新しいサーバー(260)で再テストした結果、テストケース2と同様の好結果が得られました。
このことから、以下の重要なポイントが浮き彫りになりました。
- サーバーの違いによるレートの微妙な差が結果に大きな影響を与える。
- 特に相場の反転時、わずかなレートの差が最後のナンピン注文が刺さるかどうかを左右することがある。
- 理論的な設定だけでなく、偶発的な運も結果に影響する場合がある。
今回得られた重要な教訓
今回のバックテストから得た最大の学びは、以下の通りです。
- 反転時の価格変動幅(4〜6ドル程度)を常に意識し、最低でも5ドルの戻り幅を確保する設定が重要である。
- 新しいサーバー(例えばサーバー260など)を使用することで、価格変動がより正確に反映され、ナンピン注文が有効に機能する可能性が高まる。
- 業者やサーバーによって結果が大きく異なることを理解し、定期的なサーバー環境の見直しを推奨する。
結論と推奨
これらを踏まえて以下のアクションを推奨します。
- 戻り幅を確実に確保できる設定を徹底する。
- 新しいサーバー環境で運用を行う。
- 業者間・サーバー間の違いを考慮した定期的なテストを行い、最適な運用環境を選択する。
継続的な検証と環境整備を行うことで、より安定した投資運用が可能になります。
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